処理分野⑧:ゲージ・検査治工具への硬質クロムメッキ
製造現場、工場内でよく使われるゲージ、測定工具、マイクロメータなど計測機器、検査治工具の測定対象との接触面となる金属部品等への硬質クロムメッキ加工を行っています。
ゲージや検査治工具の測定対象との接触面は、繰り返し接触とすり合わせが行われるため、何も処理をしないと摩耗していき測定精度を保つことができなくなります。不正確な測定結果を出すゲージでは、大変な損害を出してしまう恐れもあります。
そこで、硬質クロムメッキ加工を行うことにより耐摩耗性、潤滑性、耐食性が得られ、測定物との接触面を初期の状態で長く保ち、ゲージ・検査治工具の測定機能を長く正確に保つことができます。
摩耗してしまったゲージや検査治工具の寸法修正・修理を目的とした厚付けメッキにも対応しています。一品ものの専用ゲージは修理しながら大切に使わなければなりません。
厚く均一なメッキ膜を析出することはとても難しく高度な技術が必要ですが山旺理研では厚メッキの加工も可能です。バフ研磨も100分の1(ミリ)単位で行い狙った精度で寸法を出していきます。
硬質クロムメッキは元々電流効率が悪くメッキの付き回りがよくないとされていますが、複雑な形状の製品にも均一にメッキを行えるように、各製品に合わせた専用治具や、マスキング、メッキを逃すための補助陽極も用意し、精度の高いメッキ処理を行っています。