処理分野⑤:板物・プレートへの硬質クロムメッキ
組み立て前の機械部品がのるベースとなる板物・プレートなどへの硬質クロムメッキ処理を行います。厚さにもよりますが3000㎜×2000㎜サイズまでの縦吊りにしての加工が可能です。
硬質クロムメッキは電気メッキのため、治具取り箇所にはメッキが着かず、治具取付位置を変えて2回メッキ処理を行うことにより治具痕を残さない全面メッキ処理も可能です。
プレートに開けてある穴やネジ穴の側面、ネジ部、公差のある部分、厚みの部分にはメッキ処理をしないという指示がある図面の場合は、指示部にメッキが付かないようにマスキングを行います。マスキングは製品の計上によりいろいろな方法があり、アルミテープやマスキング液を塗るなど職人の判断で指示部にメッキが着かないように工夫して仕上げます。
板物は外周すべてが強電部となり焦げやすくなります。外周のバリが懸念される加工品については、メッキを逃すための補助陰極を製作して電流を均質にすることでメッキの盛り上がりがないようにします。バリが付いてしまった場合はバリ取りを行います。