硬質クロムメッキの価格の決まり方
硬質クロムメッキの価格は、メッキを付ける製品表面積であるデシ(10㎝×10㎝四方の正方形の面積)で決定をします。単価は表面積に1デシ単価を掛けて計算します。
デシ単価の算定は、素材の種類、大きさ、長さ、重さ、形状、メッキ膜厚、マスキングやカラー、冶具作成の有無の製品仕様と、受注本数、受注サイクル、運賃等の間接費用を考慮し算定をしています。
ロッド、シャフトの硬質クロムメッキ処理の価格は、デシ単価120円~400円程度の製品が中心価格帯です。山旺理研では、長さ1000mm~2000mm×Φ20~Φ40ぐらいの製品のデシ単価が安くなっています。これは、山旺理研の硬質クロムメッキ生産ラインの能力、生産性の特性によるものです。
一旦デシ単価を決定しておくと、図面が多少違う品番(同一形状で長さ違いなど)でも、デシ面積の計算で単価が決まるため、スムーズな受注と加工ができるメリットがあります。一方で、複雑な形状の製品で単品の場合、価格は割高になります。
山旺理研では、バフ工程やショット工程が必要な場合は、その費用も含めて見積もりをしています。