硬質クロムメッキの品質項目(JIS H 8615-5品質)
5.1メッキの外観
メッキの外観は、表面は平滑で、焦げ、こぶなど使用上有害な欠陥があってはならない。ただし、つや消し仕上げ(液体ホーニング、ブラスト仕上げ、ポーラス加工など)のものについては、必ずしも平滑でなくてもよい。
5.2メッキの表面粗さ
メッキの表面粗さは、この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、その品質は受渡当事者間の協定による。
5.3メッキの最小厚さ及び許容差
メッキの最小厚さ及び許容差は、この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、顕微鏡断面試験方法によって試験を行い、その品質は受渡当事者間の協定による。
5.4メッキの多孔率
クロムメッキの多孔率は、この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、その品質は受渡当事者間の協定による。
5.5メッキの密着性
メッキの密着性は、砥石試験法、曲げ試験法又は引張試験法のいずれかの方法により、メッキのはく離又は膨れがあってはならない。
5.6メッキの硬さ
メッキの硬さは、ビッカース硬さ 750 以上とする。ただし、用途によってビッカース硬さは、受渡当事者間の協定によってもよい。
5.7メッキの耐磨耗性
メッキの耐磨耗性は、この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、噴射磨耗試験、往復運動磨耗試験、平板回転磨耗試験又は両輪駆動磨耗試験のいずれかの方法によによって試験を行い、その品質は受渡当事者間の協定による。
5.8メッキの耐食性
メッキの耐食性は、この品質を特に重視する用途に対してだけ適用し、中性塩水噴霧試験方法によって試験を行い、その品質は受渡当事者間の協定による。