硬質クロムメッキとは?原理について
硬質クロムメッキ(工業用クロム・ハードクロム、HCr、ICr)とは、膜厚2μ以上・硬さHV750以上とJIS規格では定義されています。
膜厚が薄い場合にはフラッシュメッキとも呼ばれます。
液組成は、無水クロム酸を主成分とし、硫酸を添加したメッキ浴です。
メッキしようとする対象製品を陰極(−)とし、陽極(+)には、アノード(鉛)を用いて、両極間に直流電源を接続して電圧を与えると、電流が流れて、陰極(−)で還元反応が起り、メッキの材料の金属が析出し、メッキ皮膜に成長します。
陽極(+)では酸化反応によって鉛が液中に溶け出し、陰極(−)では還元反応によって金属が析出しています。